Wellnest Home

BETTER LIFE

COMPACT CITY

集合住宅を主体としたまちづくり

熱効率や土地効率を考えたコンパクトシティ

ニセコミライを構成する中心の家は、集合住宅です。まちづくりを考える時、なぜ、賃貸住宅のような集合住宅を選択する方がよいのか、それは理論的に説明することができます。一般的な戸建住宅との比較で考えてみましょう。30坪のごく普通の戸建住宅の表面積は、壁、屋根、床といった外皮を合計すると約300㎡といわれています。仮に家族3人で暮らしていると考えると、1人当たりの外皮は、100㎡ 、2人家族であれば、150㎡です。これだけの面積の外皮を温めたり冷やしたりしなければならないとすれば、光熱費がどれほど高いか想像に難くないでしょう。
図1を見てください。仮に日本中でよく見られる住宅団地を例に説明します。約2.2万㎡の街区に外皮面積360㎡の戸建て住宅が38戸建っているとします。
居住人数:38戸×2.5人/戸=95人
1人当たりの土地面積:2.2万㎡÷95人=約232㎡
外皮面積:360㎡/戸×38戸=約1.37万㎡
1人当たりの外皮面積:1.37万㎡÷95人=約144㎡

図1の波線のように、外気に接する面積が広くなり、熱効率は悪くなります。一方、集合住宅の場合で考えるとどうなるでしょう。図3は、集合住宅中心の街区のイメージです。約8,600㎡の中に3棟(8戸×1棟、16戸×2棟)の集合住宅が建ち、それぞれの広さから、居住人数を下記のように仮定します。
居住人数:24戸×2.5人/戸=60人
16戸×1.5人/戸=24人 合計84人
1人当たりの土地面積:8,600㎡÷84人=約102㎡
外皮面積:2,500㎡+(1,500㎡×2棟)=約5,500㎡
集合住宅の場合、1人当たりの外皮面積は65㎡となり、圧倒的に熱効率で優位性があることがわかります。また戸建住宅の場合、図2の青で記した部分は使えない土地となり、スペースを無駄にします。熱効率、土地効率、双方から見ても集合住宅で建てる方が有利なのです。こうした考えは、BETTER LIFEを実現するためのはじめの一歩だと私たちは考えます。

約2.2万㎡の中に38戸の戸建住宅

図2を見るとわかるように、戸建て住宅が建つエリアでは、外気に接する外皮面積が広くなるため、室内を暖めるのに相当なエネルギーと光熱費を使用することになります。

図3

約8,600㎡の中に3棟の集合住宅

図3は、それぞれ規模が異なる集合住宅が3棟、建っているケースです。戸建て住宅と比較し、熱効率はもちろんのこと、土地の効率的な利用という面でも優れていることがわかります。

戸数2,000戸、5,000人の町で、
年間40戸の建物が高性能集合住宅に置き換わると、
当初の年間CO₂排出量1.2万tが50年後には0.2万tに。

PRECEDENTS

温度と音の問題を解決した集合住宅

1賃貸住宅の事例

PHOTO by Takehiro Kawamura
3LDK(110㎡)でもエアコン1台で年中快適 YouTube

最低気温がマイナス15℃にもなる北海道ニセコエリアの賃貸住宅では、エアコンは全6戸の各部屋に1台、共用部に1台の使用で室温24℃以上、湿度50%弱をクリア。共益費18,000円の中に暖房費も含まれます(家電電灯給湯費は別途)。

2ラインハウスの事例

土地効率を最大限に活かしたラインハウス YouTube

戸建住宅を3棟つなげたラインハウスでありながら隣の家の音が全くしないのが特徴です。一般的な建売住宅とは異なり無駄なスペースを無くしたことで周辺相場より1,000万円ほど物件価格を抑えることができました。※本物件は愛知県名古屋市での事例です

OVERVIEW

ニセコ町で進む新しい街区の概要

ニセコ町の市街地に隣接する9ヘクタールの敷地で、最大で450人が暮らす新しい街区「ニセコミライ」を建設しています。第1工区から第4工区の4つの区画からなり、ニセコ町の長年の地域課題である住宅不足、産業を支える人手不足を解消し、地域内の経済循環を強化しながら、気候変動に対応するための省エネ、再エネを促進していきます。

第1工区

分譲・賃貸集合住宅からなる。光熱費を抑え、除雪や敷地の管理は共同で行うことで、暮らしやすい生活環境を提供。

第2工区

賃貸住宅とシェアハウス、エネルギーセンター、アトリエ、ランドリーカフェといったコミュニティの中心地。

第3工区

まちの需要に応じて賃貸住宅や分譲マンションを計画。広大な中央広場や雑木林といった緑のインフラが充実。

第4工区

川のせせらぎと白樺の木々に囲まれた自然豊かなエリア。ゆったりとした広めの分譲集合住宅を建設予定。

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